2024.06.11ブログ
初めてでも失敗しない!良い鍼灸院の見分け方・選び方について徹底解説
街中に数多く存在する鍼灸院。厚生労働省が2022年1月に公表した「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」を見ると、「はり及びきゅうを行う施術所」は2020年時点で全国に32,103カ所あり、10年前の2020年からその数を右肩上がりに伸ばしていることがわかります。
(参照:厚生労働省「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 」)
これだけの数があると、いざ鍼灸院に行こうと思っても、どこを選ぶべきなのか迷ってしまいますよね。そこで今回は、鍼灸院の選び方・見分け方について徹底解説!良い鍼灸院と出会うためのポイントを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- ○ 来院前の下調べが大切!自分に合った鍼灸院の選び方
- ・Step1.解決したいことを明確にする
- ・Step2.ニーズに合った鍼灸院を探す
- ・Step3.予約する
- ○ 初回来院時に確認したい!良い鍼灸院かどうか見分けるための5つのポイント
- ・①問診の時間を設けている
- ・②施術に関する具体的な説明がある
- ・③できないことは「できない」と正直に言う
- ・④担当者が決まっている
- ・⑤院内が清潔に保たれている
- ○ 信頼できる鍼灸院を見つけよう!
来院前の下調べが大切!自分に合った鍼灸院の選び方
まずは、鍼灸院選びをスムーズに進めるためのポイントを次の3ステップに分けて解説していきます。
Step2.ニーズに合った鍼灸院を探す
Step3.予約する
上から順に見ていきましょう。
Step1.解決したいことを明確にする
鍼灸院選びを失敗しないためには、まず来院前に目的をはっきりさせることが重要です。
一口に「鍼灸院」といっても、スポーツ関連を専門分野としていたり、婦人科系に強みを持っていたり、それぞれの院によって得意分野が異なります。目的が曖昧な状態で通院先を決めてしまうとミスマッチが起こりやすくなってしまうため、あらかじめ解決したいことを明確にしておきましょう。
Step2.ニーズに合った鍼灸院を探す
目的が明確になったら、その分野を得意としている治療院を探していきます。最近は自社ホームページを所有している鍼灸院も多いため、インターネットを活用することで効率よく情報を集めることができるでしょう。
その際にチェックしたいポイントは2つ。
1つ目は、国家資格の有無です。国内で鍼灸施術を行うためには、「はり師」と「きゅう師」という2種類の国家資格を取得する必要があります。これらの資格は、鍼灸専門学校(または短期大学)や鍼灸学科のある4年制の大学などで医学に関する知識や鍼灸技術を3年以上学び、その後、年1回の国家資格に合格しなければ取得できません。無資格者が業として鍼灸施術を行うことは認められていないため、来院前に必ず国家資格の有無を確認しておきましょう。
(参照:公益社団法人 日本鍼灸師会「鍼灸の基礎知識」)
(参照:厚生労働省「医業類似行為に対する取扱いについて」)
2つ目は、ホームページに掲載されている情報量です。情報量だけでその鍼灸院の良し悪しを判断することはできませんが、鍼灸師のプロフィールや顔写真、施術メニュー、得意分野、料金、院内風景など、公開されている情報が多ければ多いほど、その院に関する理解を深められます。ある程度納得したうえで足を運べるので、ミスマッチのリスクを少なからず軽減できるでしょう。
Step3.予約する
気になる鍼灸院があったら、実際に予約してみましょう。飛び込みで受け付けてくれる場合もありますが、完全予約制を採用しているケースも多いため、ホームページの予約フォームや電話、メールなどで事前に連絡しておくと安心です。
初回来院時に確認したい!良い鍼灸院かどうか見分けるための5つのポイント
次に、良い鍼灸院の見分け方を紹介していきます。
人によって鍼灸院に求める条件が異なるので、一概に「これが良い」とはいえませんが、次の5つは信頼できる鍼灸院に共通する特徴といえるので、来院した際にいくつ当てはまるかチェックしてみてください。
②施術に関する具体的な説明がある
③できないことは「できない」と正直に言う
④担当者が決まっている
⑤院内が清潔に保たれている
では、1つずつ解説していきます。
①問診の時間を設けている
多くの鍼灸院では、施術へ入る前に問診や触診の時間を設けています。施術方針を決めるためには身体の状態を確かめる必要があり、適切な施術を行うためにはこの時間を欠かすことができません。
しかし、中には問診もそこそこに施術を始める鍼灸院も存在します。時間をかけることが必ずしも良いこととは限りませんが、丁寧に調べようとするとそれなりに時間がかかってしまうものです。そのため、問診の時間があまりにも早かったり、そもそも問診の時間が設けられていなかったり、何かしらの違和感を感じた場合は、通院するかどうか検討しなおした方がよいでしょう。
②施術に関する具体的な説明がある
信頼できる鍼灸院か見極めるうえでは、具体的な説明があるかどうかも非常に重要な判断ポイントとなります。鍼灸は人によって施術内容が異なるため、一般的には問診時に身体の状態や施術の内容、今後の見通しなどを説明し、その方針に納得してもらったうえで施術へと移ります。
ただ、すべての鍼灸院で説明の時間を設けているとは限りません。前項でもお伝えしたように、中には問診の時間をほとんど設けずに施術に入るケースもあるので、少しでも不安があるようであれば、事前に施術内容を説明してもらうようにしましょう。
なお、その際に専門用語ばかりの説明しか受けられない場合は注意が必要です。丁寧な鍼灸師であれば、かみ砕いた表現でわかりやすく説明してくれるため、何度質問しても理解が追いつかない場合は他の院も検討した方がよいかもしれません。
③できないことは「できない」と正直に言う
鍼灸院で対応できる施術範囲には限りがあるため、症状によっては鍼灸院ではなく、病院での受診を促すこともあります。ただし、これは実力がないからそう言っているわけではありません。むしろ、「対応できる症状」と「対応できない症状」をしっかり見極められるからこそ言えることなのです。そのため、何かの症状を相談した際に鍼灸師から「鍼灸では治せない疾患」だと伝えられたら、そこは信頼できる鍼灸院と思ってよいでしょう。
逆に、どんな相談にも「100%治せます!」と断言されたときは注意が必要です。そもそも鍼灸は病気や怪我を治すものではなく、人間が本来持つ自然治癒力を引き出し、その症状が改善するよう導くためのものなので、「絶対」「100%」「完治」など根拠が明確でない表現が出てきた場合は、その院での受診を避けたほうがよいかもしれません。
④担当者が決まっている
鍼灸院は1人のスタッフが担当するケースと、来院ごとに担当者が変更するケースと、主に2つのパターンが考えられます。後者の場合も先生同士で情報共有されていれば特に大きな問題はありませんが、口頭やカルテだけでは伝えられる情報に限界があるため、細かい身体の変化までは気づけないかもしれません。
その点、担当者が決まっていれば、初診からの経緯をすべて把握しているため、そういった心配がなくなります。回数を重ねるごとに信頼関係も築かれていくため、より安心して身を預けられるようになるでしょう。
⑤院内が清潔に保たれている
これは鍼灸院に限ったことではありませんが、隅々まで気を配っている施術院はどこも院内が清潔に保たれています。例えば、待合室の本棚が常に整頓されていたり、鍼灸用品がきれいに整理されていたり、トイレや洗面台などの水回りが掃除されていたり。当たり前のことではありますが、そういった細かい部分への配慮ができているのも信頼できる要素の1つといえるでしょう。
信頼できる鍼灸院を見つけよう!
安心して施術を受けるためには、鍼灸師との間に信頼関係を築くことが大切です。冒頭でお伝えしたように、鍼灸院は全国にたくさんあるため、特に初めての場合はどこに通院すべきか悩んでしまうかもしれませんが、本記事でお伝えしてきたような注意点を踏まえていただければ、自分に合った鍼灸院と出会える確率が高まるので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、当院では、【刺さない鍼】を用いた優しい施術を行っております。乳幼児からご高齢の方まで、幅広い世代の方に受けていただくことのできる「小児鍼」にも対応しておりますので、肩こりや腰痛にお悩みのある方や小児鍼に興味のある方はぜひお気軽にご連絡ください。
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